発表形式と分類項目
シンポジウム
公募・一部指定1. 経験症例から学ぶ ー消化器手術における術中トラブルと術後合併症に対するリカバリーショットー
予期せぬ危機に直面したときこそ、外科医の真価が問われます。本セッションでは、食道・胃・大腸・肝胆膵をはじめとする消化器外科手術を対象に、術中トラブルへの対応や術後合併症からリカバリーした経験を広く募集します。チームビルディング、多職種との連携、危機管理体制の構築、安全対策や再発防止に向けた取り組みなど、より安全な外科治療につながる実践的な工夫についても歓迎します。成功例のみならず、判断に苦慮した症例やそこから得られた教訓もぜひご共有ください。経験と知恵を持ち寄り、明日からの診療に役立つ実践的な学びの場となることを期待します。
公募・一部指定2. 救命と移植をつなぐ:救急医療の新たな役割
救急医療の役割は、患者の命を救うことだけではありません。救命が困難な状況においても、患者と家族にとって最善の医療を提供し、その意思を尊重した終末期医療を実践することも重要な使命です。その過程において、臓器提供は「最後の治療」として患者の意思を未来の命へとつなぐ可能性を持っています。
本セッションでは、救急医療から移植医療への橋渡しをテーマに、Potential donorの認識、ACP、家族とのコミュニケーション、脳死・心停止下臓器提供(DCD)、臓器保護、多職種連携、教育、倫理など、幅広い視点から議論したいと考えています。
救急医療に携わるすべての職種が、「命を救うこと」と「命をつなぐこと」の両面から、それぞれの経験や研究成果を共有できるセッションとなることを期待しています。多くの皆様からのご応募をお待ちしております。
公募3. 急性胆嚢炎に対する治療の最適化:早期手術 vs ドレナージ vs 待機戦略
急性胆嚢炎に対する外科治療は早期手術が推奨されている。しかし、全身状態や併存疾患、受診のタイミングによって、早期手術が適用されない症例にしばしば遭遇する。待機手術における適切な手術時期や待機中の管理、ドレナージの役割などには結論がでていない点が多い。それぞれの適応や利点、注意点、手術成績などを共有し、適切な治療選択について論じていただきたい。
公募4. ラパロはどこまで通じるか?ー下部消化管救急における低侵襲手術の立ち位置ー
下部消化管救急疾患に対する腹腔鏡手術は、急性虫垂炎や腸閉塞をはじめ、大腸穿孔、閉塞性大腸癌、憩室炎などにも応用されている。一方で、循環動態不安定例、汎発性腹膜炎、高度腸管拡張、重篤な併存疾患を有する症例などでは、低侵襲性に固執せず、はじめから開腹手術を選択したり、適切なタイミングで開腹手術へ移行・選択したりする判断が不可欠である。本セッションでは、下部消化管救急において「ラパロはどこまで通じるのか?」をテーマに、腹腔鏡手術が有用な病態や症例選択、各施設におけるチャレンジングな取り組み、手術手技の工夫、開腹手術を選択すべき状況などについて、手術ビデオや治療成績を提示いただき、下部消化管救急における低侵襲手術の適正な立ち位置を議論したい。
公募5. 急性膵炎診療の最前線~初期治療から晩期合併症の管理まで~
急性膵炎は、診療ガイドラインの普及と治療の標準化により予後の改善が得られている一方、重症例では依然として致死的転帰を来すことがある。早期診断と重症度判定、適切な輸液療法、感染対策、栄養管理、集中治療に加え、WONをはじめとする局所合併症への低侵襲治療など、診療の各段階にはなお多くの課題が残されている。本シンポジウムでは、ガイドライン推奨項目の実践状況とその問題点を検証し、重症化予測、Pancreatitis bundlesの遵守、成因や病態に応じた初期治療、内視鏡・外科・IVRを含む集学的治療のあり方について議論したい。加えて、救急診療から専門治療への円滑な移行、施設間・地域間連携、診療体制の整備も重要な論点である。実臨床に即した工夫、新たな知見、今後の展望を広く共有し、急性膵炎診療のさらなる質向上につながる場としたい。
IBD急性期診療では、重症潰瘍性大腸炎やクローン病に伴う腸閉塞、膿瘍、穿孔などに迅速に対応し、患者の救命、治療関連有害事象の最小化、そして臓器および機能の温存という共通の目標をいかに達成するかが最も重要な課題である。内科医には、病勢を的確に評価し、最適な薬物療法を選択するとともに、限られた時間で治療効果を慎重に判定し、外科治療への移行時期を見極めることが求められる。一方、外科医には、緊急手術の適応判断に加え、治療抵抗例へ早期から診療に参画し、適切な栄養・感染管理、手術時期、術式の選択を通じて、患者の長期予後やQOLを見据えた治療戦略を担う役割がある。本セッションでは、内科治療の選択と効果判定、外科コンサルトの時期、手術適応、術式選択について、実臨床に即した知見をご提示いただき、内科治療の限界と外科治療の限界を相互に理解し、最適な治療介入のタイミングについて議論を深めたい。
公募・一部指定7. 急性上腸間膜動脈閉塞に対する治療戦略 ー外科的血栓除去 vs 血栓吸引デバイスから虚血腸管に対するマネージメントまでー
急性上腸間膜動脈閉塞症は、診断・治療の遅れが腸管壊死や生命予後に直結する、極めて緊急性の高い疾患です。従来は外科的血栓除去術が中心でしたが、近年、血栓吸引デバイスの登場により、迅速かつ低侵襲な血行再建を目指す血管内治療の役割が大きくなっています。一方で、開腹手術を要する症例の選別、腸管虚血の評価、壊死腸管の切除範囲やsecond-look surgeryの判断など、外科的マネージメントの重要性は変わりません。本セッションでは、血行再建法の選択から虚血腸管への対応まで、各領域の専門家とともに実践的な治療戦略を議論します。
公募8. 多発外傷における腹部外傷
―Command & Controlが導く多診療科・多職種連携と救命戦略―
多発外傷における腹部外傷診療では、腹部のみの治療戦略では救命は成り立たない。生理学的破綻と全身の損傷を俯瞰し、治療介入の優先順位を判断するとともに、多診療科・多職種による診療を迅速かつ的確に統合する必要がある。その実現には、病院前から手術・IVR・集中治療までを一貫して見据えたCommand & Controlが不可欠である。Trauma team activationによる早期招集、トラウマコマンダーの意思決定、パラメディックとの情報共有、MTPやTXA投与の早期開始、大動脈遮断やREBOAによる心停止回避、外傷性凝固障害を来しやすい頭部・胸部・骨盤合併損傷への対応など、DCRとDCSを軸とした救命戦略が求められる。本シンポジウムでは、多発外傷における腹部外傷診療を中心に、各施設の診療体制、治療戦略、連携の工夫や課題について広く議論したい。外科・救急科のみならず、関連する多診療科・多職種からも積極的な演題応募を期待する。
公募・一部指定9. 救急現場における消化管出血の内視鏡診療 〜内視鏡的止血困難例における次の一手(IVR・外科手術への移行)〜
消化管出血を取り巻く環境は時代とともに変遷しており、疾病頻度、病態、患者背景なども変化してきている。上部消化管出血では、ヘリコバクター・ピロリ感染率の低下やウイルス性肝疾患の減少などで、通常の消化性潰瘍出血や静脈瘤出血は減少傾向で、NSIDsによる出血性潰瘍等が増加している。一方、下部では憩室出血が増加しており、その対応に苦慮することも少なくない。
これらの消化管出血に対する治療も日々進歩しており、内視鏡治療機器の改良や新規開発、Gel immersion法など様々な治療の工夫が行われているが、未だ、内視鏡治療に抵抗性の消化管出血に出くわす事も少なくない。
本シンポジウムでは、そのような内視鏡的止血困難例に対するIVRや外科手術といった次治療への移行につき、その適応、移行のタイミングや治療方法の選択など、各施設での現状を報告して頂き、内視鏡的止血困難例に対する対応につき議論したい。
公募10.急性肝障害・急性肝不全診療の現在と未来
── 診断のピットフォールから「救命の新時代」へ ──
あなたの一例が、次の命を救う。
急性肝障害・急性肝不全(ALF)は、時間との闘いである。数時間の判断の遅れが生死を分け、適切な血液浄化と移植タイミングの見極めが予後を左右する。かつて「なすすべなし」と語られたこの病態は、今まさに転換点を迎えている。
集中治療の深化、
Online-HDF(高容量オンライン血液濾過透析)による脳内毒素の持続的除去、血漿交換との戦略的組み合わせ、そして脳死肝移植数の着実な増加——これらが重なり合い、救命の可能性は確実に広がっている。一方で、診断のピットフォール、原因検索の落とし穴、移植適応・タイミング判断の難しさは、ベテランですら悩む現場の課題として残り続けている。
本セッションは、そのすべてに正面から向き合う場である。
◆ こんな演題を待っています
- 「こんな症例で診断に迷った」——原因不明の急性肝不全、薬物性・自己免疫性の鑑別、見落としがちな稀少疾患
- 「血液浄化をどう設計するか」——Online-HDFの組み立て方、PE との使い分け、腎臓内科・臨床工学技士との連携戦略
- 「移植か、内科的治療か」——適応・タイミング判断の実際、移植外科との協働、断念後の集中治療
- 「小児・妊婦・高齢者のALF」——特殊患者群における診療上の工夫と成績
- 「予後を変えるかもしれない新技術」——新規バイオマーカー、人工肝補助療法、再生医療、AI診断支援
- 「多職種チームで救った一例」——看護・薬剤師・CE・移植コーディネーターが動いた瞬間
◆ 若い先生方へ
症例数の多さや研究規模は問いません。「あのとき、なぜこう判断したか」という臨床の現場の肉声こそが、このセッションの核心です。初めての学会発表、指導医と一緒に仕上げた一例、夜中に悩み抜いた判断——そ のすべてに、ここに発表する価値があります。
「自分の経験を言語化する」ことが、あなた自身の診療力を一段引き上げ、全国の同僚の明日を変えるかもしれません。ぜひ演題をご応募ください。
◆ 募集カテゴリ(例)
- 診断・鑑別(原因検索・重症度評価・バイオマーカー)
- 血液浄化療法(Online-HDF・血漿交換・CRRT・新規モダリティ)
- 集中治療・薬物療法・栄養管理
- 肝移植との連携(適応判断・移植後管理・ドナー評価)
- 小児・特殊病態
- 基礎・トランスレーショナル研究
- 多職種連携・チーム医療・教育
救命の最前線で格闘する先生方の知見と情熱を、ぜひこの場でぶつけてください。皆さんのご応募を、心よりお待ちしております。
パネルディスカッション
公募1. 救った命を語る―腹部救急外科の決断と工夫―
ガイドラインの普及が進む現代でも、極限の腹部救急現場では外科医個人の瞬時の「決断」が生死を分ける。本セッションでは、困難な病態に立ち向かい、持てる技術と「工夫」を尽くして患者を救い出した、生々しくも貴重な救命症例を広く募集する。修羅場を乗り越えた術中手技や周術期管理の工夫、決断に至る葛藤などを共有し、腹部救急外科の真髄を熱く討論したい。
腹部感染症・敗血症は、消化管穿孔、胆道感染、腹腔内膿瘍、術後感染など多様な病態を背景に発症し、短時間で重篤化し得る腹部救急診療の重要な課題である。高齢化や免疫抑制患者の増加、薬剤耐性菌への対応など、診療環境は複雑化しており、迅速な診断、適切な抗菌薬投与と循環管理、感染源コントロールの適応とタイミングを判断することなどが転帰を左右する。一方、初診時には症状や画像所見が非典型的なこともあり、限られた時間で重症度を見極め、専門診療科との連携や手術・IVRを含む治療方針を決定する力が求められる。本セッションでは、内科、外科、救急をはじめ、腹部救急診療に携わる皆様から、初期評価や治療戦略に難渋した症例、内科的治療と外科的介入の選択基準、重症度評価、予後予測、治療成績、多職種・多診療科連携などに関する幅広い演題を募り、転帰改善に向けた議論を深めたい。
公募・一部指定3. 腹部大動脈緊急疾患に挑む ― 開腹手術と血管内治療の最適戦略 ―
破裂性腹部大動脈瘤や外傷性大動脈損傷などを含む腹部大動脈緊急疾患は、迅速な診断と治療が患者予後を大きく左右する疾患群である。近年、血管内治療の発展により救命の可能性は大きく広がったが、すべての症例に適応できるわけではなく、開腹手術が最善となる場面も少なくない。本セッションでは、「開腹手術と血管内治療、それぞれの真価を考える」をテーマに、病態や解剖学的条件、患者背景、施設体制などを踏まえた両治療の適応と使い分けについて、救急部門や他診療科との連携、周術期管理も含めた実践的な知見をご発表いただき、明日からの救急診療に役立つ活発な討論を期待する。
消化管異物は乳幼児、高齢者、精神疾患患者や酩酊者など幅広い年齢層で生じ得るものであり、時には個々の症例ごとに様々な背景因子を有していることも少なくない。また、異物の種類も実に多岐にわたるため、積極的な治療介入をするべきかどうかについて判断に迷うことも多い。異物誤飲時の状況について、本人や家族の聴取から情報を得ることが困難なことも多いうえに、消化管異物は、緊急的処置が必要となる場合や予想外の病態を呈する場合もあるため、種々の診療科の迅速な協力体制が不可欠である。消化管異物における画像診断の役割や治療介入のタイミングと方法についても標準化されたものはないのが現状である。本セッションでは、各施設における消化管異物の画像診断や治療選択の経験と工夫を共有しながら、幅広く議論していただきたい。
公募5. 腹部救急疾患に対する消化管ステント留置術の現状と限界 〜上部から下部まで、Bridge to Surgery と緩和医療のリアル〜
腹部救急領域における消化管ステントは、悪性閉塞に対する緊急・準緊急の橋渡し(Bridge to Surgery)から緩和までを担います。とりわけ大腸癌閉塞では、閉塞を認識せぬまま下剤や腸管洗浄剤が投与された症例や、狭窄が緩徐に進行した症例など、その病態は多彩です。上部消化管でも、穿孔・縫合不全に対する被覆ステントや悪性胃十二指腸閉塞など、緊急ステントの役割は少なくありません。
夜間・休日の限られた体制下、術前CTで根治性を見極め、ステント留置か、緊急手術・ストマ造設へ舵を切るか——現場は難しい判断を迫られ、その先には化学療法や緩和医療への移行も控えます。本セッションでは、上部から下部まで消化管ステントの適応と限界を、様々な診療科の立場から実臨床に即して論じていただきたいと考えております。
少数例のケースシリーズであっても、教育的で示唆に富む症例であれば、歓迎します。臨床現場で直面された工夫や困難、成功と失敗の双方を含め、明日の診療につながる実践的なご演題を広く募集いたします。
多数のご応募を心よりお待ち申し上げております。
ワークショップ
公募1. 膵管損傷を伴う膵外傷に対するERCPの役割:手術を回避できるのか?
膵管損傷を伴う膵外傷は腹部外傷の中で比較的まれな病態であるが、良好な予後や膵機能温存を達成するためには、迅速かつ的確な診断と治療方針の決定が重要である。近年、ERCPによる主膵管損傷の正確な診断に加え、膵管ドレナージやステント留置を組み合わせた非手術的管理により、外科手術を回避し得たとする報告が散見される。一方で、主膵管損傷の程度や部位、循環動態、他臓器損傷などを総合的に評価し、適切なタイミングで外科治療へ移行すべき症例を見極めることも極めて重要である。本ワークショップでは膵外傷における「ERCPの役割」を検証し、診断から非手術的管理、さらには外科治療に至るまで幅広い観点から、最適な膵外傷診療について議論する機会としたい。救急科、消化器内科・外科、など幅広い領域から多くの演題応募を期待する。
公募2. 閉塞性大腸癌に対する腸管減圧戦略のパラダイム:ステント時代のチューブ・ストーマの価値を再考する
閉塞性大腸癌に対する大腸ステント留置は、低侵襲な腸管減圧法として広く普及し、「狭窄=ステント」という流れが定着しつつある。しかし、転移・播種の状況、穿孔リスク、留置位置による手術難度への影響、施設体制などを考慮すると、必ずしもすべての症例に最適とは限らない。管理の負担やQOL上の課題はあるものの、ロングチューブやストーマがより安全かつ確実な選択となる場面も存在する。
本ワークショップでは、ステント時代だからこそ、外科医が長年培ってきた「古典的だが確実な武器(ロングチューブやストーマ)」の価値を再評価するとともに、各治療法の適応と限界、患者・病態・施設背景に応じた最適な減圧戦略について議論する。良好な成績のみならず、治療選択に苦慮した症例や工夫、合併症への対応、施設間の違いなど、日常診療の実践に直結する経験を共有できる演題を広く募集する。
公募3. 急性胆道炎に対する内視鏡的ドレナージの現状と今後
急性胆道炎に対する胆道ドレナージは、適切な抗菌薬とともに最も重要な治療である。内視鏡的ドレナージは、Tokyo Guidelines 2018(TG18)において急性胆管炎では標準的治療、急性胆嚢炎では手術高リスク症例に対する治療選択肢の一つとして位置付けられており、近年ではERCPによる経乳頭的ドレナージに加え、EUS下胆嚢ドレナージ(EUS-GBD)に対するLAMSが保険適用となったことを背景に、EUS下ドレナージが選択される機会も増えている。一方、高齢化や併存疾患を有する患者の増加、また抗血栓薬内服患者への対応など、日常臨床における課題も少なくない。また胆石症や悪性胆道閉塞など病態により適切な治療の選択も重要となる。本セッションでは、急性胆管炎および急性胆嚢炎に対する救急診療において、重症度や病態に応じた各施設の治療戦略や工夫、新規デバイス・手技の有用性、さらには今後の展望について、幅広い発表と活発な議論を期待したい。
公募4. 肝胆膵術後出血のマネジメント ーIVRと外科の視点からー
肝胆膵領域の術後出血は、迅速な診断と適切な治療戦略が患者予後を大きく左右する重篤な合併症です。近年、画像診断やデバイスの進歩によりIVRの役割はますます重要となっていますが、その一方で、緊急手術が必要となる症例や、IVRと外科治療を適切に組み合わせることが求められる場面も少なくありません。術後出血に対する最適なマネジメントを実践するためには、それぞれの治療法の特性や限界を理解し、診療科の垣根を越えた連携が不可欠です。本シンポジウムでは、「IVRと外科の視点から」をテーマに、それぞれの専門家から最新の知見や治療戦略、実際の症例経験をご紹介いただき体と思います。治療介入のための診断から止血を成功させるための判断プロセスや治療選択、さらには両者の連携の在り方について活発な議論を通じて理解を深め、明日からの診療に役立つ実践的な知見を共有できれば幸いです。本シンポジウムが、外科医、IVR医をはじめとする多職種にとって有意義な学びの場となることを期待しております。
公募5. 膿瘍ドレナージの限界に挑む:IVRの補助技術と外科的戦略の融合
腹腔内・後腹膜膿瘍に対する経皮的ドレナージは、感染制御の第一選択となる。一方、複雑な隔壁形成、粘稠な内容物、腸管瘻や壊死組織の併存など、様々な要因により、治療に難渋する症例も少なくない。本ワークショップでは、膿瘍の原因診断と治療戦略の組み立てに加え、アクセスルートやカテーテルの選択、複数本留置、洗浄、内視鏡併用など、ドレナージを成功に導くためのIVRの工夫について議論する。さらに、再介入の適応、外科的ドレナージへの移行時期、腹腔鏡・開腹手術の選択、IVRと手術を組み合わせたハイブリッド治療についても検討したい。成功例に限らず、再介入例や治療困難例も交えて検討し、膿瘍の治療戦略と経皮的ドレナージの限界を突破するような議論の場としたい。
公募6. 腹部救急疾患の画像診断:基本から応用まで
画像検査、とりわけ超音波検査、CT検査は急性腹症の診療に欠かせないツールであり、対象とする疾患は多岐にわたる。ところが、適切な画像検査の適応とモダリティの選択、異常所見の拾い上げと解釈、臨床所見と画像所見の齟齬など、臨床判断に難渋することも少なくないと思われる。「一般臨床における症例のまとめに基づく知見の総括」といった実践的な報告はもとより、「特定の疾患に焦点を絞った臨床的検討」、「各種ガイドラインで提唱される撮影法の検証、並びに一歩先を見据えた撮影技法の考案やプロトコルの最適化」など、診断および技術の両面における発展的な演題まで幅広く歓迎する。本ワークショップでは、日常診療の質向上から先進的な試みまで、腹部救急領域における画像診断に関する演題を広く公募し、多角的な視点から急性腹症診療の画像診断のさらなる発展の礎となる活発な議論の場としたい。
重症外傷や急性腹症による出血性ショックに対し、迅速な大動脈遮断を可能にするREBOA(蘇生的大動脈遮断バルーン)は、救命率向上に寄与する強力なデバイスとして定着しつつあります。しかし、その手技の標準化、適切な遮断時間、部分遮断(p-REBOA)の運用基準、さらには合併症への対策など、臨床現場においては未だ多くの議論や課題が残されています。
本ワークショップでは、「REBOAの活用と限界」をテーマに、各施設における具体的な活用症例や工夫、直面した限界、そこから得られた知見を広く募集いたします。効果的な救命戦略としての有用性を再確認するとともに、問題点やpitfallの有無、あるいはその限界をいかに乗り越えるかなど、多角的な視点から議論を深めたいと考えております。
学会特別企画
公募・一部指定男女共同参画促進小委員会:理想の学会をカタチに!
―日本腹部救急医学会をみんなで改革しようー
男女共同参画推進委員会特別企画は2023年度から毎年開催され、今回は4回目となります。過去3回は、それぞれの立場から、腹部救急医の理想と現実、続ける理由とそのモチベーション、働き方改革を支える苦労、について発表して頂きまました。今回、満を持して皆さんから「日本腹部救急医学会を改革する意見」を募集したいと思います。腹部救急医という仕事がより魅力的になるように、皆さんの提案を募集します。①こんな学会であって欲しい(専門医制度、評議員制度の改革など)②学会から医療現場へこんな提案をして欲しい(診療インセンティブや環境改善の提案など)③学会でこんな教育プログラムを造って欲しい(他科研修やガイドライン作成の教育など)。女性医師をはじめ、すべての会員が長く腹部救急医療に関わり続けられる学会、私たちが真に求める新時代の運営をカタチにするための、皆さんの前向きなアイデアや真摯な意見をお待ちしております。
一般演題(口演・ポスター)
広く腹部救急診療に関する演題を募集します。
※(A)臓器区分 (B)疾患区分 (C)診療分類 から各1つを選択
(A) 臓器区分
| 01 | 椎体・骨盤 | 13 | 膵 |
| 02 | 大血管 | 14 | 大網 |
| 03 | 小血管 | 15 | 腹壁 |
| 04 | 食道 | 16 | 腹腔 |
| 05 | 胃 | 17 | 後腹膜 |
| 06 | 十二指腸 | 18 | 横隔膜 |
| 07 | 小腸 | 19 | 閉鎖孔 |
| 08 | 虫垂 | 20 | 副腎・腎臓・尿管 |
| 09 | 大腸 | 21 | 膀胱・尿道・前立腺 |
| 10 | 直腸 | 22 | 子宮・付属器 |
| 11 | 肝 | 23 | その他 |
| 12 | 胆道 | 24 | 臓器区分なし |
(B) 疾患区分
| 01 | 出血 | 13 | 内ヘルニア |
| 02 | 血管閉塞・狭窄 | 14 | 外ヘルニア |
| 03 | 血栓 | 15 | 解離 |
| 04 | NOMI関連 | 16 | 破裂 |
| 05 | segmental arterial mediolysis | 17 | 外傷 |
| 06 | 炎症性腸疾患 | 18 | 感染 |
| 07 | 腸閉塞 | 19 | 炎症 |
| 08 | 腸重積 | 20 | 気腫 |
| 09 | 捻転 | 21 | 術後合併症 |
| 10 | 憩室、メッケル憩室 | 22 | 悪性腫瘍 |
| 11 | 異物 | 23 | その他 |
| 12 | 穿孔 | 24 | 疾患区分なし |
(C) 診療分類
| 01 | 術前診断 | 08 | 集中治療 |
| 02 | 初期治療 | 09 | 地域医療 |
| 03 | 内視鏡治療 | 10 | 災害医療 |
| 04 | 外科治療 | 11 | 医学教育 |
| 05 | 腹腔鏡治療 | 12 | 診療ガイドライン・規約 |
| 06 | ロボット手術 | 13 | その他 |
| 07 | IVR | | |
生涯忘れられない一例
心に残る1例、若手と共有したい1例をご報告ください。
※(A)臓器区分 (B)疾患区分 (C)診療分類 から各1つを選択
研修医・学生発表演題
一般演題の中で発表いただきます。研修や学業に支障のない範囲で応募ください。
優秀演題には会長賞が授与されます。
※(A)臓器区分 (B)疾患区分 (C)診療分類 から各1つを選択
演題登録に際しての注意点
筆頭著者・共著者の入力は以下の点に注意してください。
- 会員番号の入力が必須となります。
(入会申請中の場合は「99」、学生は「88」、を入力してください。非会員は速やかに入会申請を済ませてください。入会手続きについては学会ホームページにてご確認ください。)
- メールアドレスの入力が必須となります。
登録いただいたメールアドレスは日本腹部救急医学会に提供させていただきます。
抄録は以下の要領に沿って作成してください。
- 演題名:全角換算67文字
- 総文字数(著者名・所属名・演題名・抄録本文の合計):全角換算550文字
- 登録可能な著者数(筆頭著者+共著者):20名まで
- 登録可能な所属施設数:10施設まで
- 倫理指針について、こちら のフローチャートを参照し、発表内容が該当する項目を選択してください。
※詳しくは 学会ホームページ をご覧ください。
登録演題の確認・修正・削除
演題登録締切までは、何度でも一度登録した演題を確認・修正・削除することが可能です。
1.受付番号とパスワード
演題を登録する際に任意のパスワードを設定していただきます。パスワードと、登録の際に発行される受付番号がなければ、演題の登録・修正・削除ができません。パスワードと受付番号は忘れないように管理いただきますようお願いいたします。
2.登録演題の修正・削除
ページ下部の「確認・修正」ボタンをクリックしてください。
受付番号とパスワードを入力し、画面上で修正または削除を行ってください。修正の場合は、最後に必ず更新ボタンをクリックしてください。
3.演題登録画面に関する注意事項
演題登録に関しては、原則として暗号通信をご利用ください。
平文通信は第三者がパスワードを盗聴して、演題・抄録を無断削除したり、改ざんしたりする危険性があります。特に病院情報システムや電子メールに使用しているパスワードを、平文通信による演題登録用に使用することは絶対にお止めください。被害が演題登録以外にも及ぶ可能性があります。
平文通信は、暗号通信が使用できない場合(施設やプロバイダーの設定に問題があるか、ブラウザが古い可能性があります)に限ってご利用ください。
【ご注意ください】演題登録システム(UMIN)の一時保存機能について
演題登録システム(UMIN)で一時保存機能をご利用いただく際は、最後に必ず「確認・修正」ボタンから本登録・修正まで完了したことをご確認ください。一時保存機能のデータは、運営事務局が確認する登録データには一切反映されないため、演題受付・修正対応ができませんのでご注意ください。
演題登録締切りの時点で、「一時保存」状態の演題については、取り下げとみなします。